次世代のリーダー
編集長ケントの対談コラム
佐賀県を各地でリードし活躍する気鋭の人々の活動の様子などをご紹介するサイト。
田代憲督さん
KENSUKE TASHIRO
田代陶器店 代表
世界的陶器の町を背景に、その町自体を世界の中心にするかのようなグローバルな展開を考えている新進気鋭の陶器プロデューサーだ。有田焼や伊万里焼にこだわらず、彼の店では信楽焼だろうが九谷焼だろうが、日本で名だたる焼き物を手に入れることができる。クリエイターと提携し日本の伝統工芸を世界に発展させたいという気持ちからだ。それは田代さんが一般的な陶器販売を超えて、陶器を使う人の夢を形にする、まさに「理想請負人」として活動していることにつながっている。
飲食店に陶器を納めることを得意とする田代さんだが、クライアントがお店をオープンする際、どういうお店にしたいのかをクライアントとじっくりと話し合い、一つ一つパズルを埋めていくようにアイディアを絞り出す。お店で使う器のみを提案するのではなく、店舗設計から空間デザインなどの具体化にも協力し、それぞれのシーンをパーツごとに作り上げた結果、最適な器を一緒に見つけていきそれをきっちりと揃える。ゆえにクライアントから得る信頼はかなり厚い。それは売り上げにも反映されていて、開店5年目の年商は3年前の200%増にもなった。
■中学生の時にすでに世界を意識していた
中学生の時、アメリカ在住の御親戚が言った「有田焼400周年(今年)には有田は世界を見ていかないといけない」というアドバイスがあり、その意識を中学生の時から持ち始めた。ゆえに高校はイギリス留学を決めた。それも自分でどの学校に行くか探しそれを目標に勉強をした。結果、目標を達成しイギリスのプリマスという町(ロンドンから南西に車で約6時間)に移り住んだ。選んだのには理由があって、まず日本人が1人しかいないという事実。つまり、日本語が全く通じない世界に身を投じたかったというのだ。中学生にして凄いモチベーション。しかしここで、嬉しいハプニングが起こった。寮に寄宿した田代さんだが、そこにはたくさんの香港人がいて、日本人であり同じアジア人としてすぐに人気者になったそうだ。だから、学校では英語、寮では中国語という不思議な環境が生まれた。よって田代さんの身に自然と中国語が備わったのはとても幸運な出来事だった。また、学校での専攻はアート。エッチングという技法を用いて描いた田代さんの絵画は賞を受けるほどのものであったという。提出した作品には、日本・有田町の風景画などもあったらしい。どこにいても原点を忘れない田代さんの、まさに原点ともいえる高校時代なのだ。
■高校卒業後のドラマ
その優秀さから17歳の6月に高校を卒業した田代さんへ舞い込んだスカウトは、香港JALの現地採用という話。グランドスタッフとして、英語・中国語・日本語の3か国語を話せる人材ということで、かくして田代さんは香港で社会人としてスタートすることになった。しかし、このタイミングでまたハプニング。JALの香港スタッフの事情として中国人を採用しなくてはならないというどんでん返しが起こった。田代さんは香港で3か月を過ごした後、日本に帰国することになった。一旦は地元にて就職したが2年後上京した。好きな音楽のクラブDJとして、新宿・渋谷・六本木などを渡り歩いた。23歳の時、再度帰郷した。実は病気を患った母上を手伝わねばならない事情もあり、有田町の陶器商社へ就職した。そこでこのビジネスのノウハウを学ぶ。この頃から独立起業を考え始めていた。
■27歳で独立開業を果たす
商売は順調そうだ。2年間に比べ売り上げは200%増の状況。田代さんがプロデュースする計画を奥様が事務方として支えてくれているとのこと。そんな中で田代さんの世界に向けた挑戦は続く。日本の伝統工芸を世界に向けて自分の力で発信していくという計画。これはインターネットを使って日本の食器を世界にアピールし販売していくというもの。そのための体制は着々と整っているのだそうだ。最近ではワイングラスのような陶磁器のグラスのプロデュースに成功した。ここにクリエイターさんたちと様々なアイディアを乗せあいながら日本酒の世界にも革新を興そうとしている。そのお披露目の第1歩は、ニューヨークを目標にしているとのこと。田代さんの力で、日本の焼き物の世界がどう展開されていくのだろう。今からワクワクが止まらない。
■編集長ケントの所感
こんな面白い人はもっと世の中に知ってもらいたいと思う気持ちでいっぱいだ。田代さんとの出会いを大切に、同じ想いである佐賀を世界へを一緒に実現していきたいと思う。
■世界初!
足からカップまで一体成型!
お米をイメージしたフォルムは日本酒の香が引き立つように設計されています。
陶磁器では世界初!足から上部のカップ部分まで一体成型で製作しました。
足へのこだわりは、いかに上品に磁器で表現できるか。
わずか 6㎜の細さに挑戦し続けました。
そして、有田焼の強度を兼ね備えた日本酒専用グラスが完成しました。
日本酒専用グラス。陶磁器では世界初!
■佐賀を代表する
書家山口芳水氏とのコラボ
有田焼田代陶器店代表田代憲督が、山口芳水の「LIFE SPAN」に心を撃たれた。
斬新ながら書道の美学が活きる作品。
田代陶器店で企画する世界最先端の成型方法で作られるライスワイングラスに山口芳水のLIFE SPANを掛け合わせた。
力強さの中に書道ならではの繊細な動きがあるLIFE SPAN。
そして生命の意味をもつLIFE SPAN
有田焼の強度を兼ね備えた上で繊細で柔らかいフォルムをもつライスワイングラス
これからの日本の美学を前進させる書家・山口芳水とのコラボ作品の登場です。
白い陶器に書をデザインし、斬新な伝統工芸が生まれた。
■馬鹿げた事を本気でやる
持ちやすいとってはある意味でマグカップの革命なのかもしれません。
大きめのマグカップで飲み物を沢山ついでライフスタイルをお愉しみください!
で飲み物を沢山ついでライフスタイルをお愉しみください!
がっちり持ち手をにぎりましょう!
店名 | 田代陶器店 |
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住所 | 西松浦郡有田町丸尾丙2948-21 |
TEL | 0955-25-9822 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 土日祝 |
HP |