cafe&sake baru Hestia 店長
株式会社有田まちづくり公社　取締役
藤山雷太さん

有田に今ある資源を活かした街づくりをしたい、そう話す藤山さんは３３歳。気さくで謙虚な方ではあるが、有田焼のECサイトの立ち上げや有田焼と異業種のコラボ企画に携わり、2014年度に540万円だった有田のふるさと納税を１００倍の３億円まで大きく成長させたという偉業をいくつも成し遂げている凄い方。
「なぜこんな変わった形にしたんですか？」誰もが知りたいであろうその答えを３つ教えていただいた。①人に覚えてもらう。②駅前の景観を変える。そして…③有田焼４００年の歴史の炎、燃え続ける登り窯を表現する。その登り窯への畏敬の念は「ヘスティア」という名前にも象徴されている。有田といったらやっぱり焼き物、そして窯。４００年間炎を燃やし続けた伝統と文化を大切にしたい。窯に由来する言葉をつけたい…熟考を重ね、辿り着いたのがギリシャの炉の女神ΕΣΤΙΑ（ヘスティアー）。古代ギリシャにおいて炉というのは家の中心にあり、家族みんなが集まる場所。同じように有田の真ん中に位置するこの場所に人が集まって欲しい。またこの場所に人が集って休める場所にしたいという願いのもと「ヘスティア」は誕生した。

シェフ　河野辺さん
「和食を作っているわけでなく、気分的には洋食」

修行で海外を転々とした。フランスのリオンで1年。オーストラリアのシドニーで1年ちょっと。シドニーオリンピックの時、言葉の壁を感じた。アメリカのカリフォルニアで6年。大学でレストランマネージメントを学んだ。シンガポールで2年、日本食のマネージャーとして裕福の人たちばかりが来店していて、世界のエビを動かしている人や、世界のコーヒー王などと出会って濃い日々だった。2か月前に帰ってきた。シェフは茨城の水戸出身。都会だとそこの色があるが、ここだと自分のやりたいようにできる。無難なものは出さないように心掛けている。有田は山の町だから、海の幸が食べたくなるだろうと思い、魚料理を提供。元々はフュージョン料理(カリフォルニア料理)をやりたかった。
ここで働くことになったきっかけは、シェフの奥さんが有田出身。藤山さんのお母さまと、シェフの義母が親友だったというご縁で、今や敏腕を振るっている。